子宮筋腫 子宮全摘手術⑤

窓の外が明るくなって、あぁやっとあと数時間で終わる、と希望が持てました。

長かった。20時間寝ないで痛さとよく戦ったよ自分。頑張ったよ自分。

腰痛がもうちょっと軽かったり、麻酔の影響がもうちょっとなかったり

(麻酔の影響で吐き気が出る人の方が少ないそうです。私のように退院まで続く人は稀なんだとか。)

胃痛がしなければ、もっと楽だったと本当に思います。

 

朝になると、定期的に来る看護師さんの体温、血圧測定が終わると婦人科の先生が来ました。婦人科の先生が外してくれたのは確か、お臍から出てる管と、子宮のあった場所にガーゼが入ってたんだけどそれを引っ張り出してくれました。

このガーゼは、入ってる事すら知らなかったんだけど、どのくらいの大きさか分からないけど、2枚くらい入ってて、その取り出す時の感触が忘れられない。

だって未経験。そんなとこに布状のものなんか入れた事ないんで。正直、気持ち悪かったです。気分がとかじゃなく、感触が。

術後に、寝たきりの間はオムツみたいな使い捨てなものを身につけていて、時々、

「出血を確認しますねー」

ってペロンってめくられて、見られるんだけど、出血は大丈夫ねーって言われてたんだけど、術後はしばらくは血が出てくるもんだと思ってたんだけど、パッドみたいなの全然換えないから、そんなに出血しないの?って疑問だったんだけど、

このガーゼがある程度は吸収してたんだと思います。

まぁ、出血が止まらないのは問題ですよね。生理じゃないから、血が出るってことは傷口から血が止まってないってことだもんね。

 

それからは、看護師さんが来て、指に挟まってた洗濯ばさみや足のマッサージなどを次から次へと取ってもらって、開放感ーーーー!!!

で、ベッドを少し起こしてもらったけど、私はまだ吐き気があり、ちょっと起き上がっただけでも気持ち悪くなるので、少しずつ起こすのと、この時も吐き気止めをしてもらったかな・・・。点滴は最後まで繋がってました。抗生物質(?)は最後まで点滴するようで、まだ点滴はとれませんでした。あと尿を貯めている管も、起こしてくれる看護師さんがやってくれるので、起き上がり自分の下着洋服に替えるまで取れません。

 

少し身軽になった状態で、少しずつベッドを起こし、起き上がらせてくれる看護師さんが来て、ベッドを椅子の背もたれくらいに起こしてフラフラしないようにベッドに座る状態になりました。

座れたぁーーー!!腰が楽!やっと起き上がれた!

吐き気もフラフラも気をつけながら、足をベッドの下に下ろし腰をかけてる状態になると、看護師さんが慌ただしく私のお世話の準備です。

手術の時に知らぬ間に脱がされた私の下着やパジャマ、サンダルを手際よく用意します。パンツに私が持参した生理ナプキンをつけてくれます。下着もめっちゃ見られます。新しいの買っといて良かった。

私に着せる準備を整えてもらい服を着る前に上半身を暖かいタオルで拭いてもらいます。前は自分で、背中は看護師さんが。

 

ブラもうまく点滴を通して私が万歳してるだけで着させてもらい、下はまだ尿の管が入っているので、立って管を抜き溢れる尿を看護しさんが慌てながら拭き取ってくれ(看護師さんて本当すごい。半分介護だよね)パンツも履かせてもらう。あとパジャマも同じように着せてもらう。

洋服を着させてもらってる子供の気分です。

その状態で大丈夫そうなら、点滴を押しながら歩きます。もう、すごい楽だった。ちょっとフラフラするくらい、なんてことないです。

そのくらい、この寝たきりからの解放は最高でした。買っておいた水を持って廊下をゆっくり歩き、ちょっとした広場にある椅子に座って、少しずつ水を飲んでいて下さいと言われます。

その間に看護師さんは部屋の掃除をします。看護師さんが、せっせと働いてくださってる間、私はクッションのいい一人がけソファーに座り、一日ぶりの水をチビチビ飲むのです。うんめぇーー。水うまーーー。飲めなかった水。水最高。

 

そして、掃除が終わると、まて部屋まで歩いて戻ります。

歩くことは特にフラフラも少ししかしなかったし、痛くも辛くもありませんでした。むしろハッピー。開放感。私の地獄は終わった。と思ってました。

そこからは部屋で過ごしますが、横になると腰が痛いので、しばらく座ったりウロウロ歩いたりしてました。うん、立ち上がったからってすぐ腰痛がなくなるわけじゃないから。

しばらくすると、座ってても痛くなってしまって、横になったり、歩いたりたったままテレビ見たりしました。まぁ、痛いっつーても動けるだけまし。全然楽!

 

しかし、やることもなくなると、眠くなりますよね。寝てませんもん。

しかし、寝れないんです。横になってウトウトし始めると、吐き気が。なんかグラグラして吐き気が。なんじゃこりゃーーと言う程じゃないけど、多分麻酔の影響。寝れない。眠気が勝って寝れたとして、寝起きに吐き気。もーーーーーーう。

寝るの怖い!ってなります。食べてないんで、おえぇぇぇってなっても何も出てきません。でも、気持ち悪いのはやっぱ嫌。

 

その日のお昼からご飯が出るんだけど、全粥。おかずも普通の量(多分、味は薄め)

食えるか!って量が来たけどお腹すいてて食べたいから胃痛に負けずに食べてみる。

・・・・胃がいててて。気持ち悪・・・・食べられない。

でも、五分の一くらいは食べたと思う。口から出す事もなかった。ムカムカしたけど。

 

で、確か食事が始まる頃から痛み止めは飲み薬に変わったのだけれど。

この痛み止めが強くて。胃薬と一緒に飲むんだけど、その薬を飲んだ後に胃がキリキリしてくる感じがしてた。それでも3回くらいは飲んだかな。6時間おきです。

看護師さんに胃が痛いと話してみると、痛み止めが強いのかもと、先生に相談してもらい弱い胃に優しい痛み止めに変えてもらいました。あと別に一日一度の胃薬も。

この薬に変えてから胃痛はだいぶ良くなりました。もっと早く変えれば良かった。

痛み止めを弱くしたからといって、傷口の痛みが強くなることもありませんでした。

 

傷口の痛みは痛み止めのおかげで全然きになりませんでした。

ただ一度だけ、6時間経ったら、きっかり飲んでたら、次を飲める時間になる前に痛みだした時があって、薬飲めないけど痛い・・・って状態になりました。

その時だけ、おぉ・・・これが傷口の痛みか・・・いてぇ。ってなりました。

痛み止めは少し痛みだしてから飲みましょう。まじで。

でも、薬剤師さん曰く、痛み止めはすごく痛くなってから飲んでもあまり効かなかったりするので、少し痛いくらいで飲んでくさいって言ってた。飲むタイミング大事。

 

そして、点滴もこの日に抗生物質が終われば、取れました。全て取れた開放感!

体に何も繋がっていない幸せ。

点滴は次の日もやる予定がありましたが、とりあえず夜は取って眠りたいのでいったん、針は抜いてもらいました。

・・・しかし夜にまた寝ると気持ち悪くなるので、吐き気止めのためだけに点滴を刺してもらいました(吐き気止めはその時点では点滴しか出せないようで)

でも、吐き気止めは量が少ないので30分くらいすれば終わります。楽勝です。