子宮筋腫 子宮全摘手術④

看護師さんに呼ばれて、手術室まで歩いて向かいます。

旦那は病室で待機です。

 

手術室の扉が開くと、ピアノの曲が流れていました。部屋の壁紙も森林のような緑の綺麗な部屋で、テレビで見るような、ザ・手術室!とゆうよりは柔らかい雰囲気の部屋でした。

私はパジャマのまま手術室まで行ったので、そのまま台に座り上半身を脱ぐように言われて上半身を脱いで横になります。下半身脱がなくていいのん?と思っていたら

腕を広げた状態で台に乗せ、そこにスタンバイしてた麻酔師さんか看護師さんかが、左の手の甲に点滴を打ちました。チクッとしますねーと言われて。

そしたら、ものの1分もしなかったのではなかろうか。

ぐわんぐわん、しました。目が回るの最上級な感じが一気にきて、

な、な、な、な、なんじゃこりゃーー(麻酔です)

って思った瞬間から記憶ありません。そこから手術終わるまで一切記憶ございません。

 

手術終わった時に一度起こされます。その時に呼吸確保するために

喉に管を入れるのだけど、それが入ったまま起こされます。

術前にちゃんと説明はされてますが、寝起きにそんなこと覚えているはずもなく

プチパニックになってる間に管はサラッと抜かれます。

自分で呼吸がちゃんとできるか確認してから抜かなきゃいけないみたいです。

 

そこからはまだ朦朧としていて、起きたり寝ていたりをしていたと思います。

気づいたら病室戻ってました。

気づいたら、体にたくさん管やら線やら。

左側には点滴があり、左手人差し指に洗濯ばさみのようなものを挟まれて、そこから線が繋がってるのが体の3~4カ所にペタっと貼ってありました。それを記録するような小さい箱状のものが脇らへんに置いてあった。

あとは臍から管が繋がって袋みたいのも臍の横らへんに置いてあった。

右側には尿を貯めとく袋みたいのがあったと思う。

あと両足には加圧マッサージみたいなのを巻き付けられ、それが電動でプシューつってしぼんだり膨らんだりして常に膝下をマッサージしている。多分、血栓予防のためだと思います。

(あ、その下には加圧靴下みたいなきつめの靴下を術前30分くらいから履いてました。)

しかし、このマッサージが厄介で。電動なんで線で繋がっててベッドの足下に繋がってるのです。だから足が自由に動かせない。膝を曲げたり体を横に向けたりしても、どうにも足が動かし辛くて辛かった。

 

気づいたらこんな状況になってました。

が、術後病室に戻った時の記憶は寒くて寒くてブルブル震えていました。布団3枚くらいかけても寒いくらい。でも、まだ寝たり起きたりなのであまり記憶がなく寒かったのは一瞬でした。

目が覚めてきてからは、暑い暑い。ひたすら暑い。

部屋の室温を22度くらい下げてもまだ暑くタオルケットみたなの一枚で十分でした。

看護師さんが部屋に来るたびに「寒くないですか?」って聞くんだけど

全然。むしろ暑い。どうにかしてってくらい暑かったです。

多分、足のマッサージで血流がよくなってるのと、術後は傷をどうにかしようと体が頑張るので37度前後の体温になり暑いのです。

 

そんな状態で部屋に寝たきり状態が始まったのがお昼頃、13時頃かな。

この時すでに私は腰が痛かった。もう寝てるの嫌なくらい腰が痛かった。

結果的に言うと次の日の朝9時頃、婦人科の先生が来てくれるまでこの状態で寝続けなければいけませんでした。

もちろん一睡もできませんでした。

この20時間くらいがこの手術での一番の辛い時間だったと思います。

 

腰の痛みだけではなかったから。

私は麻酔の影響が酷く出てしまったようで、吐き気が退院くらいまでありました。

術後はやはり酷く吐きました。胃は空っぽなんだけど、最初はなんか液体吐いた。

なので、ほぼ常に吐き気止めをお願いしてた気がします。

 

退院の処方箋が出るまでは吐き気止めは点滴しかないらしく、痛み止めや水分のやつや抗生物質やら点滴が代わる代わるやってました。

手術をした傷の痛みは痛み止めで全然分からなかったけど、その吐き気や、私は胃痛もして、あと腰痛で他のことの方が辛かったです。

寝たきりなので腰はある程度痛くなると思うけど、スタートから痛いのは泣けました。

もう、本当に起き上がりたくて、テレビをつけっぱにして時間をにらめっこしてカウントダウンしてました。

 

私はトイレ・シャワーつきの個室しか空いてなくてちょっとお高い部屋になってましたが結果的に個室じゃないと無理だったなと思います。大部屋はテレビはイヤホンしなきゃいけないし、あまり声出せないし、唸ってるのとか聞かれちゃうし。

後々、トイレに行けるようになってからも、トイレに行きたいっていう感覚がなくて、不安でトイレは何回も行っちゃってました。

 

そんな孤独な戦いをしている間にも看護師さんは入れ替わり(勤務時間の交代)いろんな人が点滴の交換や血圧と体温の検査に来てくれて、それがちょっとだけ、心安まる時間でした。人と触れあうって救われるなー。マジで。

 

そんな長い長い長い辛い辛い寝たきり時間も朝になり終わろうとしている時は本当に嬉しくて、自分よく頑張った!私偉い!って思ってました。